今回のゲストは『南雲キエさん』に紹介していただいた、パフォーマーの『TARO』さんです。一見パリピにも見えるTAROさんですが、内側にはどんな心意気が隠れているのでしょうか?彼にとってのエンターテインメントとは何か?また、彼が本気で取り組んでいる「モルック」についてもお話を伺っていきます。
初めまして、9-Statesの中村太陽です。
よろしくお願いします。
パフォーマーのTAROです。
よろしくお願いします。
この間、キエちゃんから写真をいただいたんですけど、第一印象は“パリピ”だなと思いました。
全然怖くないので大丈夫です(笑)。
それで、僕も一応、サングラスを掛けてきました。
似合ってますよ(笑)。
あと、パリピには、モンスターかなぁっと思って、用意しました。
ありがとうございます。
大好きです。
では、乾杯。
前回、南雲キエちゃんから紹介していただきましたが、どのようなご関係ですか?
一応、芸能活動をお互い応援しあう仲というか、キエさんは女優さん兼、インフルエンサーとして活動をしていて、僕はパフォーマーとモルックっていうスポーツの選手も兼ねていて、それで知り合って、僕もキエさんの舞台を観に行きますし、キエさんも僕の活動をSNSで拡散してくれたりする仲ですね。
パフォーマーというのは、主に何を?
僕自身はダンスですね。
ダンサーはモテるだろうなぁ〜。
全然ですよ。
チャラそうに見えるかもしれないけど、根は真面目なので。
けど、モテる人の格好ですよ。
僕はそんな格好したことない。
こういう格好してそうですけどね。
いやぁ……僕も44ですからね。
見えないですね。
ありがとうございます。
僕、ダンスがあんまり得意ではないんですが、何が一番得意ですか?
ジャズダンスをやっているんですけど、今、GRAND GLANZという二人組のダンスボーカルユニットをやっていまして。
歌うんですか?
それが、もともと5人組だったんですけど、みんな抜けちゃって。
それで2人組になっちゃったんですけど、ダンサーと歌手が一人ずつだと、やっぱり見栄え的にも限界があって、それで2、3年前から踊りながら歌うようになりました。
ダンサーで凄いのは、どうやってあんな振り付けを覚えられるのかってことですよね。
いやでも、キエさんもそうですけど、演技している人たちもそうですよね。
よくあんなにセリフを覚えられるんだろうって思います。
それは僕も思います。
(笑)
役者さんって本当にすごいんですよ。
自分も適当にやってるつもりはないんですけど、勢いで芝居をつけちゃうことがあって。
僕が後で覚えてなくても、ちゃんと役者さんがやってくれるんですよね。
それに比べて、僕は自分がつけたことを直ぐ忘れちゃうぐらい物が覚えられない。
そういうオチなんですね(笑)。
何をつけて、何をつけたのか分からなくなるので、最終的には、みんな自由にやってますよね。
なるほど。
ダンサーさんって、やっぱり違う動きをしたら、振付師の方とかに怒られちゃうんですか?
基本的には、みんな動きを揃えるんですけど、逆に「ここは自由でいいよ」って言われる部分もあるんですよね。
僕も昔はちょっと尖ってた時期があって、揃えなきゃいけないところを、わざと揃えないとかして。
本当に迷惑な奴で(笑)。
その頃はよく怒られてましたけど、逆に、「それ目立つんじゃないか?」って思ってたんですよね。
でも、振り付けをした人はすごく敏感だから、「違うよ」ってすぐ指摘されて。
「すみませ〜ん」って謝りつつも、またやっちゃうみたいな。
でも、後になってそれがただの悪目立ちだって気づいて。
気づいちゃいました?
はい、そういうのは人に迷惑が掛かるので、やらなくなりました(笑)。
悪目立ちってよくないですけど、それに気づけたのは大きいと思いますよ。
普通の人って、そもそも悪目立ちしないように生きてるじゃないですか。
だから、実際に何が悪目立ちなのか、よく分からなかったりするんですよね。
でも実際に悪目立ちすると、かなりダメージを受けるんですよ。
その時に落ち込むことで、「ここだけは絶対外せない」っていうポイントが見えてくるので、結果的には良い経験になったんじゃないですか?
良い経験になりましたね。
役者さんにもいますよ。
お芝居にも「見得を切る」っていうのがあって、僕はあんまり好きじゃないんで見得を切らないんですけど、お客さんに基本、顔を見せるような立ち方をしないといけないんです。
それに対して、昔、「なんでわざわざ顔を見せないといけないんですか? 普通に立てばいいじゃないですか。
それって演劇のルールでしょ?」って言ってた若い子がいたんですけど、最終的にはその子、ウチよりも真面目な芝居をやるようになりました。