枕が長いことで有名な中村太陽です。あまりにも長いので二回目の自己紹介です。

最近、本格的に『TOKYO縁結び』に再挑戦してみようと思ったのですが、オイラが考えるイイ女についてオイラ自身が分かっていないと思い、オイラが考えるイイ女をイメージするにあたり、まずは、逆に苦手な女性を思い浮かべてみました。面倒なことをしているなと思ったアナタ、ここまで読んでくれたんですから、もう少しだけお付き合いください。

まずは、距離感が壊れててグイグイくる人はNGですね。なぜなら大嫌いだからです。

だって、グイグイくる女性って、ビックリするくらいめんどくさかったりしませんか?

ある一定のラインを超えると、ほっとけなくなったりします。そして、その先のあるラインを超えると、今度は、女性の方からどんどん離れていくのです。まるで寄せては返す大波のように。そして、いつの間にか立場が逆転するのです。

あらビックリ、いつの間にかその女性の虜になっているのです。そう、イイ女はいつもめんどくさいのです。

距離感の感覚がいつのまにかバグってしまうのです。クラッシャーです。そして、気がついた時には一人になっているのです。

これってね、『イイ女だからめんどくさい』のか『めんどくさいからイイ女』なのか分からなくなりますね。

何処かのラインを超えると、言葉は逆の意味を持ち始めたりするんです。

例えば、役者さんに『お芝居の技術が高いですね』と言うと、ベテランの役者さんほど困った顔を見せることがあります。

まあ、ある程度のラインを超えてる役者さんなんて技量があって当たり前なのです。ただ、役者さんなんてのは本来は技がバレちゃ駄目なんです。技の押し売りはいらないのです。狙いが見えたら感情移入なんてできないですからね。

でもね、狙って台本は書かれていたりもしますから、もちろん、やらなきゃいけないことはたくさんあって、感情ラインを踏んでしっかり演じることができないと元も子もないわけです。

つまり安定して『作品』を提供するには『見世物』として、有り余る技量をバレないように使って、役との距離感を保ち続ける必要があるのです。

役を生きるっていつの時代も矛盾だらけですね。

ただね、たまにいるんです、役との距離感がおかしい奴。

グイグイいってるかと思えば、ビックリするくらい引いたりして、理解できないな~なんて思ってるうちにその人の世界観に飲み込まれているみたいな。まさに大波です。

どこが良いのか良くわからないうちに目が離せなくなっていたりするのです、きっと、イイ役者なんだと思います。

その人だけで『見世物』として成立してしまうほどに。

ただ、『ものすごい見世物』ではありますが『ものすごい作品』であるか、となると話は変わってきたりもします。

だってね『見世物』が過ぎて作品としてはよくわからないのです。

すごく好きだったとしても、何が魅力なのか明確に説明できないのです。

『芸術とはそんなもんだ』と言われたらそれまでなんでしょうけど、考えなしに好き勝手にやっているようにしか見えないのです。

でもね、きっと、オイラに理解ができないだけで計算されていたりもするんだと思うのです。

だって、役者さんなんてのは本来は技がバレちゃ駄目なんです。

本当に『イイ女』も『イイ役者』も、手間のかかる芸術品みたいに扱うのが難しいのです。しかし“めんどくさい”からこそ人を惹きつけてやまないのかもしれません。

と。言うわけで『イイ女』との距離感について、より一層の勉強が必要そうなので『TOKYO縁結び』への再挑戦はしばらく先になりそうです。

おしまい。2025・09・01

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