【御用聞きの心意気】

台詞を聴いていると、心地よいリズムってあるんですよね。

テンポ良く、ズレがなく、見ていても気持ちイイ。みたいな。

そして、そのリズムを意図的に崩すことで物語が顔を出します。

オイラの演出はリズム重視で、昔から、ストレートな会話劇をやっています。

もちろん、会話劇の定義を争うつもりは、一ミリもありません。

ウチはウチ、よそはよそ、です。

最近、会話劇の定義を、やたら熱く語ってくる若者がいたので、軽く否定してみたら、『違いますっ』と、大きな声で反撃されました。

いいですね、若いって。根拠のない自信のみが切り開ける道もあるのです。

どうも。45歳になり、嫌味な妖怪になっていることを少しずつ認め始めた中村太陽です。

最近はね、時代って本当に変わるんだなって実感しているところです。

こないだ、誰かの記事で「下北沢では本当の芝居は行われていない」ってのを見たんですよ。

どうやら芝居ってのは、エンターテイメントで、お客さんを楽しませることが『絶対』らしいのです。

作家の思想が強く反映された物語は、エンタメじゃないから、今の下北では本当の芝居は、なかなか見られないんだって。

いやぁ、まさかエンタメの人に、そう言われるとはね。

昔は、下北で芝居やってる奴等なんて、嫌味な妖怪ばっかでしたから。

「どうせエンタメでしょ?」って鼻で笑ってた輩が大勢いた気がします。

オイラもよく言われます、「どうせエンタメ嫌いでしょ?」って。

決めつけないでください、好きですよ。

ただね、「本当の芝居が見られない」と攻撃されると、やっぱりモヤっとはするもんです。

もしかして、エンタメ君も、嫌味な妖怪の仲間入りをしたいのでしょうか?

だってそれ、エンタメ君の思想がもろに反映してるでしょ。

エンタメ君の “楽しい” の定義を押し付けないでほしいもんです。

にゃっはっは。

よその芝居に口出すくらいなら、まず、じぶんち、の芝居をどうにかしたらいいのにね。

ウチはウチ、よそはよそ、です。

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