首領にとって、9-Statesとはなんですか?
やっぱり役者としては成長の場じゃないですか?
僕も当時は「これだ!」ってやり方が決まっていたわけではなかったので、そういう意味で共に成長できました。
昔は客演さんに迷惑掛けたかもしれないですね。
客演さん、結構、泣かせていましたから。
なんで泣いてたの?
最初の頃は、上手くフォローができなかったんだと思います。
特に女優さんとかは、キツかったんじゃないかな。
だから、気の強い人が残っていく感じでしたね。
首領の中で何か思い出とかありますか?
思い出……?
色々あるじゃないですか、稽古中に足を折ったとか、悪い思い出とかでも。
悪い思い出……。
……。
似たような役が多かったことですかね。
主役じゃなくていいので、せめて、回し役とかやらせてくれたら良かったです。
あれ? 全然話が違うとこ行っちゃったな(笑)。
まあけど、回し役なら、『嘘つきアポロジー』の時、やってたじゃないですか?
え? どんな話だっけ?
山田青史と山田直人が実は同じ役という、バーの話です。
……俺、それ回し役だっけ?
首領の中で、「これやっちゃったなぁ」とかあります?
舞台から落ちたことかな。
(笑)
暗転中に舞台から落ちて、その時、太陽くんも同時に落ちた。
あの時は、僕も出演していましたからね。
同時に太陽くんも落ちてたんだと分かった時、「面白いな」って(笑)。
それで、楽屋で騒いでいたら、浜田くんにメチャメチャ怒られるっていう。
騒いだのは、太陽くんだけだよね。
首領もメッチャ笑ってたじゃないですか!
(笑)
王子劇場で舞台が高かったんで、落ちた時、どうしようって。
灯体がガシャガシャガシャガシャいって、照明さんが「え!?」ってなってましたよ。
どっちが上手か下手か分からなくなってたからね。
パニックになってましたね。
首領といえば、9-Statesの『小池首領被害者の会』。
昔よくネタになってましたよね。
首領と共演した俳優陣が「首領さんがセリフを忘れる」、「セリフを変えてくる」と、非難の声を上げていました。
セリフを変えるってことはないけどね。
セリフを飛ばしちゃうってことですよね。
忘れることはあったけど、そんなに10回も20回も忘れるわけじゃないからね。
確かにそうですね。
けど、被害者の会の人たちは声を大にして「首領さんは物凄く上手なんですけど、一緒にやると損することが多い」って嘆いてましたよ。
損するのは、自分の力が足りないということだからね。
(笑)