豊島さんは、これまで色んな物語をやってきたと思いますけど、どんな物語が好きですか?
変わらず好きなのは、王道な作品です。
だから昔はハッピーエンドが1番で、救いがある話が好きでしたね。
けど今は、歳も取ってきたこともあって、あんまり救いが強過ぎると嘘臭く感じます。
どうせ嘘をつくなら、大嘘をついて欲しいですね。
微妙に良い話にされると気持ち悪いというか。
先ほどのエンタメの話に似てますね。
演るなら演る、演らないなら演らない。
そうなんですよ。
救いがない話でも、暗い気持ちになりますけど、納得はするっていうか。
そういう意味で言うと、豊島さんから観て、9-Statesはどうですか?
最初に観た9-States作品は、僕が思っていたラストよりもドギツイ物語だったんで、それは良かったです。
僕の苦手な作品は、ずっと当たり障りない人たちが出続けて、終わっていく話ですね。
それって物語がないってことですね。
そうかもしれないですね。
人間味がないっていうか、そんな奴いる?みたいな。
人物全員とは言いませんけど、せめてメインキャラクターだけでも、心の裏側が見たいです。
最近はそういう多面性やダークサイドの部分を欲しがっちゃっています。
役者さんって、やっていくうちに視野が狭くなることがあることが多いんですけど、豊島さんの場合、色んなチャレンジをしてくれる役者さんなので、豊島さんに当て書きするときは、多面性を意識してみたいと思います。
チャレンジといえば、前に稽古場で暴言を吐いてしまい、ごめんなさい。
いやいや、大丈夫です。
あの時は、稽古前日に豊島さんと「明日は色んなことにチャレンジしてみましょう!」と話していたのに、稽古当日になって豊島さんが、まったく違うことをやったから「そっちじゃねえよ!」って。
しかも、まだ芝居やってるのに(笑)!
チャレンジとは言ったけど、まさか、その角度から来るか!っていうくらいビックリしたので、それで、つい暴言が出ちゃったんですね。
でも、豊島さんの若いところってそこにあると思います。
色んなことにチャレンジしたりとか、誘いを断らないとか、あとはフットワークの軽さだったり、物語を1つの方向から見るのではなく、色んな角度から見てみたりするところが、若さの秘訣なのかなと思いました。
もっと、若い子とか豊島さんに色々訊けば良いのに、勉強になるんだから。
いやいや、良く言っていただいて、ありがとうございます。
今年、舞台ありますよね。
はい、11月にあります。
僕も観に行きます。因みに、劇団推しの女優さんは誰ですか?
河合雪絵さんですね。
とても素敵な女優さんですよね。
いや本当に素敵な方なので、11月の舞台、読者の皆さんも楽しみにしていてください。
さて、最後になります。
次回の“太陽と対談”のゲストを紹介していただきたいと思いますが。
そうですね。河合雪絵さんを。
ウホッ! 本当ですか?
はい。
スゴい振りが利いてましたね。
僕の中では、「その人かい!」ってつっこむ準備してたんですけど(笑)。
よろしくお願いします!
けど、まだ雪絵ちゃんには話をしていないので、どうなるか分からないですけど、僕としては面白いんじゃないかなと思っています。
ということは、ここで話をしても、対談が実現するか分からないと言うことですね(笑)。
これで次の対談が楽しみになりました。
“いいとも”みたいですね。
『本当に、”来てくれるかな?”』
いいとも〜(笑)。
今日は豊島さんと話ができて良かったです。
こちらこそ、ありがとうございました!