けど、格闘技を観戦するって、なかなかきっかけがないと思うんですね。
元々格闘技が好きな人が近くにいるとかじゃないと、そういう場に行く機会ってないと思うので。
僕らがやっているエンターテイメントって、お客さんには本当に楽しみにして来てほしいんですよね。
歌舞伎とかもそうなんですけど、勉強しないと一切意味が分からない。
そうですね。
だから、最初は何も知らなくても、とりあえず一回行ってみるところから始まると思うんです。
でも、それで面白いと思ったら、他の試合を調べたり、ルールを勉強したりして、知識を得た上で観ると、また違った楽しみ方ができるんですよね。
私もラウンドガールの経験を重ねながら、そういった情報を得て試合を観るようになったからこそ、今はすっかりハマってしまったんだと思います。
知れば知るほど、その試合の楽しさや面白さがどんどん分かってくる。
一回踏み込めということですね。
その踏み込むきっかけが、なかなかないと思うんですよね。
「今から格闘技を勉強してください、一回観てみてください」っていうのも、なんか違うじゃないですか。
何かの縁があって行ってみた結果、「あ、面白くないな」と思う人もいるかもしれないし、「もうちょっとルールとか知った上で観た方が良かったな」と感じる人もいると思うし。
興味のある人は絶対そうなりますよね。
何事にも格闘技だけじゃなくて、他においても。
ちょっと行かなきゃダメですね。
それは一回行って熱量を感じて。
熱量はすごいです。
女性の試合もありますけど、私がやっているのは男性の試合が多くて。
やっぱり選手たちが命を懸けて戦っていたり、家族がいる選手もいたりするので、そういう熱い想いを肌で感じられる試合が多いので感動します。
勝った選手が子供や奥さんをリングに上げて記念写真を撮っている姿なんかを見ると、いいなと思います。
そんな熱いリングの世界の中で、ラウンドガールにフィーチャーをしたことがなかったです。
けど、すごい試合のことを考えながら進めるってことですよね。
大変そう。