プロになろうと思ったキッカケはあるんですか?
大学校の時にボーカル&ダンスサークルを作りまして、その歌の経験を今後も生かしたくなってボーカルを目指し始めました。
だから一つはサークル活動のキッカケですね。
就職とかもせずに、そのままこの業界に飛び込もうとしたって感じですか。
厳密にいうと、やはり周りの波に合わせまして、一度、就職しました。
社会の荒波を乗り越えようと。
どうでした?
4月に入社して、5月のゴールデンウイーク明けに退職しました。
早いですねぇ〜(笑)。
これは、自分よがりかもしれないけど、『やりたいことをやりたいな』っていう、ただそれだけでしたね。
すごい勇気がいることだと思うんですよ。
今も若い子とか話すことは多々あるんですけど、お芝居の世界って、なかなかご飯食べられる様になるには時間が掛かるし、それに成功するのはほんの一握りです。
特に、就職するか、それともバイトしながら頑張るかっていう段階で辞めていく人が多いんですよね。
だから、逆に最初に就職してすぐに辞めて、博打みたいな世界に飛び込むって、すごく勇気がいることだと思います。
けど、もうそんな重い気持ちではないですね。
悪い言い方しちゃえば、先のことは考えられていなかったのかもしれません(笑)。
珍獣がちょっと見えてきましたね。
とんだハッピー野郎だ。
(笑)
ちなみに今一緒にTAROさんとGRAND GLANZをやられていて、どんな感じですか? 思い描いた未来は今描けていますか?
厳密には、まだ途中と言いますか、目指しているところはもっともっとまだ遠いので、そこに向けて、もがいている最中ですね。
パフォーマーとして、KOYAさんは普段どんな風にもがくんですか。
僕の場合だと、例えば、週1でワークショップやったりして、その中でできることを探したり、表現方法を見つけたりしているのですが、パフォーマーとして気をつけていることはありますか?
う〜ん……。これを言ってしまうと、歌と繋がるか分からないんですけど……。
大丈夫ですよ。
TAROさんなんかこの間、同じ質問して、ずっとモルックやっているって言っていましたから(笑)。
僕も拝見しまして、途中からパフォーマーよりもモルックの方が熱量高かったですよね。
思うところはあるとは思うんですけど、パフォーマンスについて、良いこと沢山言っていたんですよ。
『エンターテイメントは、みんなが主役なんで』って。
すごい良い話を語っていただいた後に、モルックの話を物凄い熱量で。
モルックは生き甲斐なんじゃないかなって。
けど、そういう熱量を巻き込んだうえでパフォーマーをやっているので、素敵だなと思いました。
若いうちは一つのことに打ち込むのも大事ですが、30歳くらいからさまざまなことに目を向けることで、世界が広がることがあると思います。
そういう意味では、モルック以外にも何か見つけると、より面白くなるのではないでしょうか。
心の解放を感じられる場所と真摯に向き合っている姿勢が伝わってきました。
芸能活動に力を入れていると、よく鬱になったり、情緒不安定になったりする人が多いのですが、多分しないと思います。
とてもバランスが取れていたので、僕は勉強になりましたね。