今は曲の話ばかりしてしまいましたけど、simon.さんは、自分で作った曲を歌っているんですよね。誰かに提供することはないんですか？
今のところはないですね。ただ、今後どうですかね？ 自分で書いて作った曲を「この曲、自分が歌っていいのかな？」って思うこともあります。
歌ってほしい人とかっていますか？
今のところ「絶対にこの人！」っていうのはないですね。でも、女子目線で書いた歌詞なんかは、女性に歌ってもらった方が合うかなと思ったりします。
simon.さん、女子力高そう！
高いかもしれませんね（笑）。最近は、ハンカチとリップクリーム、それからハンドクリームを持ち歩いています。
もう、それだけで女子でもレベル63くらいには到達してるんじゃないですか？ 僕と一緒に写真を撮ったら、simon.さんがすごく清潔感があって、逆に僕がホームレスっぽく見えちゃうんじゃないかって（笑）。
服装の問題もあるかもしれません。
なかなかいないですよ。チェック柄のスーツを着ている人。
普通が嫌なんですよ。例えば、黒いスーツを着るんだったら、人と違うデザインがいい。頭のネジが1つ外れちゃったのかもしれないんですけど、周りと同化したくないというか、自分は自分でいたい。人と同じが嫌なんですよね。
なるほど。僕も若い時、そういう感覚があったかもしれません。でも、結局僕は清楚な感じじゃない方向に進んじゃったので、今になって「そっちに行けばよかったな」と後悔しているところもあります。でも、その過程で、「普通って何だろう？」みたいな疑問に直面して、分からなくなってしまいました。
考えれば考えるほど分からないですよね。
普通の生き方が嫌だなと思って、こういうお芝居の世界に入ったんですけど、何か本を書いたり、人の話を聞いたりすると、「普通って、なんだろう？」って感じがして、今はサラリーマンみたいなこともやっていて、これが普通かと言われると、「普通の生活」に憧れていた時期もあったし、でも、安定した日常に憧れていたくせに、実際、安定すると「これじゃない」と思うこともあって……それも、ないものねだりだと思うので、一回普通になってみたらどうですか？
そういう意味で言うと、僕も最近教員をやり始めたんですけど、電車の中で自分自身を見ていると、「これが普通なんだろうな」って思うことがあります。ちょっと前までは髪が真っ白だったので、今とは印象が全然違っていますけどね。
サンタクロースだと思った方がいいのかな？
おしゃれ的な、本当に真っ白な白銀みたいな感じで。
ビジュアル系じゃないですか？
そう見えるんですが、歌っている内容は、全然違いますけどね。
教員ってどうなんですか？ 結構自由な風習になってきたとは思いますけど、まだ怒られたりするんですかね？
人によりますよね。
PTAとか、黙ってなさそうですよね。お母さん風情が「あの髪型はどうなのかしら？」って思いそう。時代もだいぶ変わってきたような気がしますけど、やっぱり先生の髪が真っ白だったら、一瞬構えちゃいそうですよね。「大丈夫かな？」って思われることもありそうです。
