このままだと本当に『三歩進んで三歩下がる』だけになってしまい、足跡しか残りません。では、本題の歌詞についてで
すが、なぜ進まないかというと、どちらがいいか分からなくなるからです。
オイラはセオリーやテンプレを作るのが好きなのです。だって、後々楽になるからです。基本はそのテンプレを使ってお けば、効率的に文章を作成することができるのです。
しかし、テンプレで型を作った後に細かい文章を書こうとすると、あとは感覚で書いちゃうんですよね。つまり、どっちが いいのか、日によって変わるのです。いや、その時その時で変わるのです。
どういうことかというと。例えば。
歌詞で以下のような文章を書いたとします。
『願いを込めて その手を伸ばせ この世は 平等に不平等でできてる』 しかし、あれ? でも? もしかしたら、こっちの方がイイのかな?
『願いを込めて その手を伸ばせ この世は 平等に不平等にできてる』 『で』を『に』に変えてみました。
あれ? でも? 『に』にした場合は、こっちの方がイイのかな?
『願いを込めて その手を伸ばせ 世界は 平等に不平等にできてる』 『この世』を『世界』に変えてみました。うん。こっちの方がしっくりくるじゃないですか。
あれ? でも? 『世界』にした場合は、『で』の方がイイのかな?
『願いを込めて その手を伸ばせ 世界は 平等に不平等でできてる』
でも、『で』の場合は『この世』の方がしっくりくるような……
そうなのです、こんなことをずっとやっているのです。理論的に「ココはこうだからコレ」っていうのがあればいいんです けどね。そもそも感覚ですからね。ピンときた奴にして、しばらくすると揺らぐのです。
先に言っときます。正論なんてノーセンキューです。
だって、知ってるから。時間の無駄遣いをしてることくらい。
ちなみに、三行前に書いた『ココはこうだからコレ』も、どこをカタカナにするべきか何度も組みなおしました。
知ってますよ。全部ひらがなでいいことくらい。読みづらいなら句読点をつければいいことくらい。
でもね、なんか自分的にしっくりくる並びを探しちゃうんですよね。
別に深いこだわりがあるわけではないと思うのです。ただただ、感覚的に「しっくりくる」を探してるだけです。
そして、この「しっくりくる」は日によって変わってくるから面倒なのです。成長して変わっているとかじゃないのです。お そらく気分なのです。なので『永遠の文字遊び』が幕を開けるのです。
ダメですよ、永遠にこんなことやってたら。つまり、そこで大事になるのが“期日”なのです。
ようやく戻ってきました。
そもそも、歌詞を書くって、ものすごく自由度が高いのです。台本の 10 倍くらい。
だってね、歌詞の書き方のセオリーなんてオイラ知らないからね。何でもありなのです。別に失敗してもお客さんに文句 言われるわけでもないし。何でもありなのです……そうです。何でもありなのです。
でも、それだと書き上がらないので、自分自身で期日を設けるのです。オイラが最も大好きな“自分ルール”です。
“自分ルール”は守るオイラです。もちろん期日内に書き上げてやりましたよ。今、もう一回見直したら、絶対に書き直し たくなると思います。でも、やりません。だって今回、オイラは“作・演出”ではないからです。書くだけです。楽曲とかは別 の人がやっているのです。
ギリギリだと楽曲作るのも大変だろうからね。とりあえず来年の公演が終わる 3 月分までを書いてみました。 きっと、楽曲が出来上がった時には、どんな歌詞を書いたかなんて、たぶん覚えていないと思います。きっと、すごく新 鮮な気持ちで聴けると思うんだよね。楽しみです。
作品がどこで完成するのか難しいけど、おそらく、誰かに触れてもらえるまでは、それは未完なんだと思うのです。 そして、それは新たな作品に繋がる“通過点”でもあるので、オイラは、また、新しい歌詞を書いてみようと思います。
おしまい。2025・08・01