
豊島さん、通称とっしーは、とにかく気配り上手な人です。
誰に対しても丁寧で、空気を読むのがうまい。
いわゆる“いい人”という言葉が、そのまま似合う方です。


そして、芝居が馬鹿みたいに好きな人です。
本当に、驚くほど好きなんです。
だから芝居の話になると、急に声が大きくなる。
周りの人に「ちょっと静かに」と注意されるくらい。
空気が読めていないように見えるかもしれませんが、
それくらい芝居が好きなんです。


稽古後には、いつも誰かと芝居の話をしています。
不思議と、とっしーの周りにはいつも人が集まります。
芝居好きの元には、芝居好きが集まるんですね。


そんなとっしーの今回の役柄は、
モンスターペアレントに追い込まれて、
すでに精神的に弱ってしまっている全日の教師です。
物語が始まった時点で、もう心がすり減っている。
その“弱りきった入口”を、とっしーは日常の温度でそっと立ち上げてくれました。
日常の中にありそうで、でも本当はありえない。
そのギリギリのラインでキャラクターを作ってくれたんです。
普通なら「いや、こんな人いないでしょ」と思うはずなのに、
とっしーが演じると——
「あれ?いそうだな」「いや、いるな」と思わせてくれるから不思議です。
繊細で、大胆で、どれだけ誇張されたキャラクターも、
日常の空気にすっと馴染ませてしまう。
そんな不思議な力を持った役者さんだと思います。


5月には、自劇団・座キューピーマジックの公演も控えています。
次はどんな芝居を見せてくれるのでしょう。
楽しみですね。


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銭ゲバさんがやってくる
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