
舐められたくない、怒られたくない、馬鹿にされたくない。 そんな気持ちを押し殺して、賢いフリをするのをやめてみる。
どうも、台本に『ピラミッド』を『ピラミット』と書いてしまい、『ド』が正解であることを顔合わせの時に知った中村太陽です。 言葉を耳で覚えるのをやめなさいって、何度も言われてるのにね。
前にも「チャンピオン」を「チャンピョン」って書いて笑われました。
しかし、この歳になって性分を変えるのは難しいのです。『四十にして惑わず』です。六十になったら素直に人の意見を受け入れようと思います。
ちなみに『四十にして惑わず』も『四十にして迷わず』って台本に書いたことがあって、笑われました。
そうなのです、オイラって、本当に学がないのです。「国語1」だったしね。
よく台本なんて書いてるなと思います。文章を書く脚本家になる未来なんて、若い頃のオイラは思い描くことはありませんでした。
だからですね、別に『誤字脱字』をしてもなんとも思わないんですよね。良くないですよね。他の脚本家の人は顔を真っ赤にして恥ずかしがるのに、オイラの場合、なんとなく分かるでしょ、って言っちゃうんですよね。
だってね、読み手も馬鹿じゃないんだから『ボクサーだったらチャンピョンを目指すだろ』って書いてあったら『チャンピオン』だな、って分かるだろ、って思うんですよね。
『ピラミットの中にいる奴より、作った奴の方が凄い』って書いてあったら『ピラミッド』って分かるだろ。
役者に伝わればいいんですよ、台本なんて。
でも、ダメらしいです。ちゃんとした日本語を使いなさいって怒られます。『チャンピオン』なんて、そもそもちゃんとした日本語じゃねーし。そんな屁理屈を言っても通じないのです。
そんな日常を過ごしているとね。いつしか、オイラも、ちゃんとしなくちゃな~って思ってくるんですよ。なんていうんですかね、世間体を大事にしちゃうようになるんですよ。
芝居なんてやってる時点で世間体なんて本当はないのにね。
それで、なんとなく、体裁を整えた芝居なんか作っちゃうんですよ。
オイラが体裁を整えたところで仕方がないのにね。
あはは。
つまりね。オイラは賢いフリとか世間体とか気にする必要なんてないのです。
なぜなら、オイラより賢い奴らは周りにいるからです。ソイツ等に任せておいた方がうまく回るのです。
体裁だってね、オイラよりしっかり整えてくれる人がいるわけです。それでも破綻したら解散すればいいのです。
なのに、なんか、守りの姿勢になってたんだよな~、ここ数年。
別にいつ解散したっていいと思ってたのにね。今じゃない、とか思ったのかな。
まあ、ぶっちゃけ20周年公演が終わって、解散しようと思ったんだけど。メンバーとシュートムービー作ったり、ワークショップやったり、ダラダラ、ダラダラ、遊んでたら、意外と楽しい時間が流れていったので、そのまま流れでここまで来ました。
そんでね、基本に戻れたというか、思い出したというか。ああ、そっか、オイラはコイツ等と作品作りたくて団体にしたんだった。ってね。
そもそもね、こんなオイラに付き合ってくれる人々なのです。オイラに賢さなんて求めていないのです。
馬鹿は馬鹿なりに馬鹿な事を言って笑ってたらいいのです。
するとね、なんやかんやで、良い雰囲気になるのです。
そんな雰囲気が好きなのです。
無理したら見える世界もあると言いますが、無理する前に見えてた世界の方がオイラは好きでした。
皆さんもキツイな~なんてことがあった時は、馬鹿なことやってみたらいいんです。
馬鹿みたいな話ですけど、馬鹿みたいに元気になることもあるかもよ。
まあ、と言っても、作品作るのはいつも地獄なんですけどね。
ここ一年のコラムも溜まっているので結構いい感じで言いたいことが作品に反映されると思います。
あっ、オイラの台本って基本は日記をまとめた物語ですからね。
もし読んでいないコラムがあったら読んでおくと、より物語を楽しめると思います。
あっ、実はね。
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『太陽と対談』終了!!
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