9-States第34回公演『アルカの板』

■ご挨拶

桜舞い散る季節ですね、オイラは毎年この時期は舞い散る花粉と激闘を繰り広げながら春の訪れを楽しんでいます。気づけば、この時期に公演を行うことが恒例になってきましたが、もちろん、来年も2月末に公演やります、ぜひ予定を空けておいてください、また皆さんと下北沢駅前劇場でお会いできることを心から楽しみにしています。

改めまして中村太陽です。挨拶文の冒頭で次回公演の宣伝だけを行う暴挙を初めてやってみました。あはは。

昔から『作家』なら言いたいことがあれば『作品』で書けばいいじゃん。とか言ってるオイラですが、最近はHPの『太陽はキマグレ』でエッセイを月に2回書いていたりして、人って変わるもんだと実感しているのですが、変わらないモノも勿論あって、オイラの作品は昔から、その時々の日記であるということです。きっと、エッセイを読んでくれている人が居たら、あの時の話か、って違った楽しみ方もできると思うわけです。つまり。この物語が気に入ってくれたら、エッセイも読んでね、って事なんですけど。。。

挨拶文で宣伝を連続で二回やってみる荒業に初めて挑戦してみました。いくつになってもチャレンジ精神は大事ですからね、ただ、三回やるとさすがに怒られてしまいそうなので、今公演のお話を少しだけ。

今作は「ノアの箱舟」と「カルネアデスの板」救済の象徴と究極の選択を組み合わせて『アルカの板』にしてみました。「アルカ」は「箱舟」を意味し、そのタイトルそのものがテーマを象徴しています。なんと言う事でしょう、初めて自分でタイトルの説明してみましたが、とてつもなく恥ずかしいです、今後は二度とやらないと思います。

最近は自分自身がマンネリ化してるような気がしたので色んな挑戦をしてみました。別に画期的に新しい事をやらなきゃいけないとは思っていませんが、いつの間にか守りに入り、失敗するのを恐れて、表現を制限しているような気がするからです。

と言うのも。ウチの芝居の特徴は『遊び心』だと散々言い続けてきましたが、最近では、自由過ぎる表現に怯えているオイラも居たりして。良くないですよね、自分等の長所を短所だと思ってしまうのは、ウチの芝居なんて、それくらいしかないのにね。

なもんで、心機一転、初参加のキャストを多数迎えて作品作りをやってみました、多彩な個性が新たなスパイスとして加わりスパイシーなグリーンカレーが出来上がったような気がしています。あっ。そもそも、カレーが嫌いって人が居たらゴメンね、今回の作品でカレー好きになってもらえたら最高に嬉しいです。

そんなこんなで、今年ものらりくらり本公演やっちゃいます、劇場に足を運んでくれた皆様には感謝です、最後まで楽しんでいってください。

この作品を通して同じ空間を共有できることを嬉しく思います。出会いと言う言葉に感謝を込めて。

9-Satets代表／中村太陽

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