メットインが開かないのです。

鍵が近くにあれば、ボタン一つで、メットインは開くのです。カギは近くにあるのです、ただ。

キーは電気で動くので水から守る必要があります、つまり、スコールから守る為に、今、カギはバックと一緒にメットインの中にあるのです。

余計なことをしました、キーはスコールに打たれた時にすでに電源が落ちてしまっていたのです。

あ~あ。

もう、オイラにバイクを動かす術はありません。

少し職場で頭を冷やして考えなければなりません。が。バックもメットインの中でした。

ウチの職場って入門証がないとゲートが開かず入れなかったりするんです、アウトです、バイクも動かないから帰れないし、入れないし、深夜だし。

悪あがきをしてみます、シートが壊れてもいいから無理やり開けようと試みるも、逆に指が切れて出血しました、ドンドン心が壊れていきます。

オイラの唯一の救いは携帯があるという事、調べに調べた結果、シートを空けるにはシートの裏面に有る隠れた鍵穴から手動で開けるしかないようです、そうなんです、「スマートキー」の中になんと鍵が隠れているんです。

まあ、そのカギ自体がシートの中にあるので手詰まりなんですけどね。

結局、鍵屋さんに頼んで開けてもらうことになるのですが、カギが出来上がるまでの3時間、オイラは途方に暮れます、どれだけ、携帯でPAYが使えても、身分証明書がないと漫画喫茶にも入店拒否を食らうのです、そして、お決まりのようにスコールがまた訪れるのです。

なんですかね、世界中が全て敵に見えてくる瞬間ってあると思うんですよ、その時のオイラの唯一の味方は、スコールの中、一生懸命オイラのバイクと向き合ってカギを作成してくれている親切なお兄さんだけです。

本当に親切でした、笑顔でカギを作成し、シートを開けてくれたお兄さんはオイラが5万円を手渡すと笑顔で去っていきました。

結局、オイラを救ってくれたのは諭吉でした、新札にはまだ出会えていません。

でも、コレって「ちょっとした食い合わせ」が悪い事故みたいなものから生まれてきてるんです、そうなんです、こんな細々と生きているオイラでさえ。

重なるのです。

一つ一つが単体で起これば、回避だってできそうなものなのに、重なるともうダメ、どうしようもない。

どれだけの不幸を想像して連想していれば今回の事故は防げたのでしょうか?

きっと無理と、容易に答えが出てきそうです。

つまり、どれだけ考えたとしても「後の祭り」で「後悔、先に立たず」であり「覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)」と言う事になります。

なんか、オイラ自身、意味がよく分からなくなってきましたが、そういうことなのです。

気を付けなければいけません、素敵な言葉でどれだけ自分を癒そうと思っても「過ぎれば」いつしか戯言となるのです。

と。まあ、自分の反省をエッセイ風に書いている「ただの日記感」が徐々に色濃くなって、本当にこれでいいのかと迷っていたりもしたのですが、それはそれでいいのかなと、思い直したオイラもいたりしてます。

それは、「背伸びしても仕方ない、今できることを精一杯やるだけ」と、こないだ「せばたじゅん」が言っていたからです。

きっとね、言葉って、誰が発言するかで大きく印象が変わるモノなのです。

良いモノ沢山集めても結局はガラクタになるので大事な一つを見つけてみよう。

そう、オイラは思いました。

おしまい。2024・10・01

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