今回の原ちゃんの役は、旅館にやって来る複雑な事情を抱えた三人家族の一人で、お父さんと妹がいて、お姉ちゃんが頑張ってなんとか家族を一つにしようとする役でしたが如何でしたか?
私、普段があんまり元気なくて、テンション低いし、声も高くないので、常に元気玉みたいなお姉ちゃんは、自分の中では難しいジャンルだったと思います。
すみませんね。当て書きとか言いながら、全然違くて。
太陽さんが当て書きと言ってくれるなら、私の中のそういう部分を見出してくれたのかなって思ってます。
これまでに原ちゃんの芝居を二回観させてもらったんですけど、しっかりした会話のお芝居が上手だと思ったのと、笑顔がとても素敵だったので、その笑顔が崩れていく様を僕が単純に見てみたくて、今回の家族の話を書かせてもらいました。
父親役のちゃあさん(加藤岳仁)は、如何でしたか?
ちゃあさんからは、勉強することしかないですね。
佇んでいるだけで面白くて、しかも、それでいてちゃんと父親にも見える。
意識しているかは分からないけど、その役に直ぐになりきれる役者さんだと思いました。
あと20年やったら、原ちゃんもソコに行きますよ。
なりますかね?(笑)。
アンナも20年やれれば、原ちゃんぐらいまでは行くし、
原ちゃんも、ちゃあさんぐらいまで行くと思う。
アンナはどうですか?
アンナが本当に愛らしくて。
私がいうのも烏滸がましいですけど、本番中に成長していくのが分かって。
一緒に居ながらそれが感じられて嬉しいです。
お姉ちゃんとしても、育って来ているなと。
驚異を感じましたね、アンナちゃんには。
彼女がちゃんとした舞台にあがるのは2、3回目になるので、素人に毛が生えたぐらいだと思うんですけど、スポンジみたいになんでも吸収してくれるので、見てて楽しんですよね。
とても頑張る子だし、みんなに愛される妹みたいな。
原ちゃんが役を作る上で、私生活が邪魔するみたいなことはありますか?
生活のための仕事が邪魔することはありますね。
例えば、「この時のこの役は、どういう気持ちなんだろう……」とか、仕事中に考えたりしていると、つい没入してしまい、仕事のミスに繋がったりして……。
俳優業だけで生活できればいいんですけど。
僕も別で働いていて、普段は有給を使ってお芝居をやっているんですけど、劇団のみなさんも働いているんですか?
劇団の主宰は、脚本の仕事で食べていけてますね。
スゴいですね!
僕の周りにも作家を生業としてやっている人が何人かいますけど、みんな大変そうですよね。
けど、それをいうと、「バイトしながら芝居やる方が大変じゃない?」みたいなことを言われます。
今回も、「大変だった」と仰ってましたよね。
書けない時とかは苦しいです。
時間が単純にないので、有給、全部使っちゃって……。
まだ始まったばっかりなのに……もう嫌です。1年頑張ります。
私もなくなっちゃいました(笑)。
ごめんなさい。
使わせてしまって……。