今回のゲストは『河合雪絵さん』からバトンを受け取った、9-Statesにも出演経験がある『南雲キエさん』です。中村太陽が一目惚れした彼女の芝居とは?キエさんには9-Statesはどのように映ったのか?色々なことに興味津々な彼女の好奇心の源を深掘って、キエさんの素顔を探っていきます。
9-Statesの中村太陽です。
よろしくお願いします。
女優と特撮系ユーチューバーをしております、南雲キエです。
よろしくお願いします。
この間、雪絵さんから紹介していただきました。
実は、雪絵さんのことをユッキーと呼べるぐらいまで仲良くなりました。
良い人ですよね。
はい、すごく良い人です。
お二人を一言で表現するなら、どんな関係ですか?
相棒ですね。
知り合ってからどれくらい?
10年ぐらいですね。
そんなに?
私の初舞台が、雪絵ちゃんが所属する劇団『座・キューピーマジック』なんですけど、雪絵ちゃんが1年先輩で入っていたんです。
私はほぼド素人だったのですが、その舞台がキッカケで、ずっと仲良くさせてもらっています。
一番仲良いみたいな。
そうですね。
お互いに持っていないものを持っていて刺激し合えるし、演技感は共通なので、一緒に話しながら10年間やってきた感じですかね。
キエちゃんから見て、自分にはなくて、ユッキーにはあるものって何ですか?
“頭の良さ”。
なるほど(笑)。
前回、ユッキーと話をして、論理的な人だと思いました。
すごく周りに気を遣うしね。
頭の回転がとても速いですよね。
多分、豊島さんとは真逆にいる人だと思います。
そう! まさに私は豊島さん寄りなんですよ!
なので、感情を積み重ねつつ、感じたもので芝居をつくっていくんですけど、雪絵ちゃんは論理的に組み立てていくタイプですね。
どっちが正解とかないと思うけど、ユッキーの場合は、お芝居をしていて外さなそう。
芝居が定まったら、間違いなく進んでくれるし、分かった時はメチャクチャ速い。
10回やっても10回外さなそう。
そんな感じ。
キエちゃんは……外すかも。
(笑)
だけど、特大ホームランを打つ公演がキエちゃんの方が多そう。
そんなようなことは、雪絵ちゃんにも言ってもらえたことがあります。
キエちゃんしかできない役が生まれそうな気がする。
ユッキーは「9-Statesで言うところの淳くんに近い」って、淳くんに話をしたことがあって。
ユッキーとは一緒にやったことがないからまだ分からないけど、淳くんは基本外さない人なので、いつも真ん中に置いています。
それでもたまにホームランを打ったりしますけどね。
最初に『座・キューピーマジック』の舞台を観させていただいて、キエちゃんのことを知らなかったけど、つい出演を依頼してしまうくらい上手い役者さんだと思いました。
じゃあ、あの舞台は、ホームランということでよかったんですかね?
そんなに出番は多くなかったけど、スゴいインパクトだったよ。
僕の中では。その年で1位ぐらい。
嬉しいです!
実は私、舞台を観ていただいた方に声を掛けていただいたのが、初めてだったんです。
お客さんから「良かったよ」と言われることはあっても、舞台に呼んでもらえることはなかったので、嬉しかったです。
40を超えてから、いろんなところに顔を出して、開拓をしたいなと思っているんですよ。
20から30歳途中までは、鎖国みたいなことをしていて、来る人は拒まないけど、こちらから出ていくことはありませんでした。
これからは開国して、色んな国を見てみようと思っています。
若い頃は本当に他国を批判する人間だったので、今は反省していますけど、当時は「小劇場って、そういうもの」っていうのがありました。
強い心でいないと、いっぱい強者いますからね。
小劇場の世界って、面白いものが勝つところがあって、僕はそこが好きなんです。異種格闘技戦みたいに、各自が磨いてきた技を見せ合う場でもあるので、すごく面白いと思っています。
今、その輪を広げている最中です。
せっかく20年やってきたので、もっといろんなものが見えたらいいなと思っています。