今回の楽曲は『遊び心に縛られる』

シリーズ第9弾となる新曲 『遊び心に縛られる』。

前回は歌詞がどことなく懐かしさを感じさせる、まるで昭和歌謡のような雰囲気をまとっていました。

しかし今回は一転――。
楽曲は、海の底をイメージさせる静かな世界から始まります。

沈んだ記憶や痛みを抱えながらも、ただそこに留まるのではなく、差し込む光を目指して泳ぎ出す心の姿を描いています。
重さを抱えたままでも未来へ進もうとするその優しい願い。

それは「縛られているからこそ生まれる遊び心」であり、聴く人の心に寄り添い、希望の光へと導いてくれるでしょう。

そのビジュアルを象徴するのが、「飛び方を忘れた鳥」を思わせるジャケット。

羽ばたくことを忘れてしまった鳥が、それでも空を目指すように、過去に縛られながらも未来へ進もうとする姿を重ねています。
シリーズを追ってきた人には鮮やかな対比を、初めて聴く人には心に沁みるメッセージを届けます。

それではお聴きください。

『遊び心に縛られる』

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共通言語に騙されて
辛くないものが 辛かった
痛くないと言われた傷が
朝になってもまだ疼く
歩けないほど 弱っちゃいない
泳げないほど 鈍っちゃいない
疑心 安心 良心 傷心
その果てに “遊び心” に辿り着いたんだ

進んで、戻って、捨てた覚悟の数だけ
後悔になった ワクワク感は砕け散り
憧れ続けていた “こころざし” さえ
どこかに消えた

悩んだ証拠は どこにもないから
傲慢な今を歩いている
そんな自分が 嫌っ嫌(いやっいや)
嫌嫌嫌っいっ(いやいやいやっいっ)

勝手に背負った荷物は増えて
捨てることさえできない
覚えているのは 僕だけなのに

全てを手放したら
「僕」は『僕』を否定できるのに
ただ 自由になりたい
この想いだけが 今の僕を縛りつける

共通言語に騙されて
幸せなモノが 痛かった
ズレた道を選べることが
あの頃唯一の僕の自由
歩けないほど 弱っちゃいない
泳げないほど 鈍っちゃいない
野心 迷信 邪心 放心
その果てに “遊び心” に辿り着いたんだ

書いて、消して、消えた文字の数だけ
絶望になった ドキドキ感は身を潜め
持ち続けていた “こころいき” さえ
どこかに消えた

諦めることも 覚悟が足りずに
惰性で今を歩いている
そんな自分が 嫌っ嫌(いやっいや)
嫌嫌嫌っいっ(いやいやいやっいっ)

不自由の中にだけ 自由はあるって 誰かが言った
そうだ 気づけよ 僕らは 自由に縛られてる

正解も不正解も
僕が僕を笑えたら
ソイツも間違いじゃないはずだ

誰かに否定された心なんて
僕らで全部否定しよう
覚えているのは 僕だけだから

全てを否定すれば
「僕」が『僕』を肯定できるから
ただ 自由になりたい
この言葉だけが 過去の僕を縛りつける

遊び心を生み出すために ずっと 僕らは縛られている

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シリーズ第9弾『遊び心に縛られる』――

過去に縛られながらも未来へ進もうとする心を描いた一曲でした。

そして次回はいよいよ、2025年最後の楽曲発表となります。

どんな物語が紡がれるのか、ぜひご期待ください。

お楽しみに。

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