遠くの親類より近くのコンビニ

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福岡から東京に出て来る時、ある程度、形になるというか、何かを「成し得る」までは「地元の地は踏まない」と決めて上京したのですが、結局、自分的に、いまいち、「成し得る」と感じられたモノがなく、20年近く実家に帰らなかったら、滅茶苦茶、親に怒られました。

何かを「成し得る」と決めるのなら「成し得る」についての具体案が必要です。
でないと、終いには「成し得る」とは、ナニをもって「成し得る」に至るのか分からなくなり、「成し得る地獄」に突入するからです。

なんかいいですね。
特に意味はありませんが、ただただ「成し得る」って沢山書いてみました。

あはは。

こんな適当に生きている息子を持つ母親は大変だと思われる方もいるかと思いますが、そもそも、東京に出る前にオイラは勘当されているのです。
帰る所なんてないのです。

しかし、オカンから言わせてみたら「勘当なんてしていない」と「したことがない」と「下手な言い訳ばっかり並べて」と、さらにご立腹モードでオイラの話なんて全然聞いてくれません。

いざ、地元に帰った際、集まってくれた親戚も「やれ非国民」だの「地元の心を忘れてしまった」だの、オイラはまさにサンドバック状態です。

そんな、地獄のような、にぎやかな時間の中で、オイラが「これからは定期的に実家に顔を出す」と固い約束をしたのが・・・5年前。

またしても5年も実家に帰ることを怠っていました。

この事象を踏まえて、先日、オカンから電話があり、「もう5年だよ、アタシはソロソロ死ぬかもしれないよ」と、5時間近く説教をされたわけですが、ただ、本当は違うのです。
忘れもしません2020年。定期的に帰省する決心の元に航空チケットを予約した矢先、コロナ渦に巻き込まれて「東京者は帰ってくるなと」と、オイラは、オカンにキツく言われたのです。

まあ、確かに、その後、帰省チェレンジを疎かにしていたオイラも悪いと言えば悪いのですが、そもそも、20年も帰っていなかったオイラには帰省癖なんて無い訳で、初っ端のチャレンジで「帰ってくるな」と言われたら、それはもう、次の一歩だって重くなるってモンじゃないですか。

と、言う話をオカンにしたら「うるさいっ」と、一蹴されました。

まだまだ、オカンは元気でした。
次の公演をやり終えたら、一度、帰って元気な顔を見ようと思います。
ああ、なんか変なフラグを立ててしまった気がするな。。。

まあ、現実世界では、一個や二個、フラグを踏んでも大丈夫だと信じる事にします。

最近は、台本で、ちょっとよさげな家族の物語とか書いていたのですが、売れてない作家の日常なんて、実際はこんなもんです。
「貧乏暇なし」働けるときに働いて、疲れた体でコンビニに立ち寄るんです。
すると、コンビニ店員さんが、『オツカレデスネ、コレ、サービス、デス』なんて言って、コーヒーを渡してくれた日には、「目の前の外人さんの方が遠くに住んでいる家族よりも優しいのではないのだろうか?」なんて思えてしまうのです。

アレ?なんかね、昔~々、同じような出来事があったような?いや、書いたような気がする。

気になったら調べたらいいのです。

ばばんっ。

2013年だって。昔のオイラも、似てるような事を書いてるね。

「遠くのいとこより近くのコンビニ店員の方が頼りになるのである41」

と、言うか、昔から変な企画めいたことやってるんだな~、と、しかも、途中で終わってるし。
今更、続けようと思っても、すでにログインすらできないのです。

相も変わらず、代わり映えしないのがオイラです。
コンビニは進化しているというのに。
まさかね、あんな物まで、売ってるなんて。。。

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