銭ゲバさんがやってくる
千秋楽には、恐る恐る銭ゲバさんがやってきます。
それもそのハズ。
オイラはこれまで赤字の公演ばかり繰り返しているからです。
「お客は入っているか~?」
「無駄使いはしてないか~?」
小さな電卓をポチポチしながら、心配そうな顔でソワソワしています。
でも、こないだの3月の公演はトントンになったと思います。
久々に銭ゲバさんの笑顔が見れた気がします。
えっへん。
守銭奴と思われがちの銭ゲバさんですが、実はオイラを守ってくれている存在でもあります。
銭ゲバさんがいないと、オイラはすぐに借金で身動きが取れなくなりますからね。
金銭に無頓着で歩いていけるほど、小劇場界は甘くありません。
かといって。
金銭のことだけを考えるのであれば、お芝居なんて辞めてしまった方がイイのです。
きっと、矛盾しています。
だけどね。
たまにいるんです、小劇場で一攫千金を夢見る若者。
昔のオイラです。馬鹿野郎です。
「面白いモノさえ作れば、お客さんがたくさん集まり儲かる」
そんなふうに思っていました。
でも、なぜだか全然儲かっていません。
もしかすると、いまだに面白いモノが作れていないのかもしれません。
だけど、それ“だけ”じゃない気もしているのです。
そもそも、小劇場で黒字を出すほうが難しいらしいのです。
それを、こないだ知り合いのドラマ作家が教えてくれました。
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ぼくらは誰も救えない
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