ゴールが見えると遠回りをしたくなる

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知らなきゃ良かった、なんてことは、歳を重ねてくるたびにドンドン増えていくばかりですね。
こないだ、コラムのアクセス数を見せられたのですが、あまりの少なさに愕然としています。あはは。

そういえば、「世迷子とカンタータ」終演いたしました。
つまり、早いですが、現時点で2024年のオイラの公演予定は終わってしまいました。
ユニット設立20周年なので、無理くりにでも予定を入れようかとも思ったのですが、なんかね、体がね、悲鳴を上げているような気がするので、少しだけ休憩をすることにしました。

それだけに、今作品は沢山の「今」を詰め込んだ作品になったのではないかと思っています。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
なかなかに難産だった脚本だったので楽しんでいただけたのなら嬉しく思います。
次回の本公演は来年2025年4月に下北沢駅前劇場で行います。
丁度ね、一年あるので、さ~て、それまで、なにしよっかな。

まあ、来年の話をすると鬼が笑うと言うので、少しだけ今公演を振り返ると、今回で「板本こっこ」が役者をしばらくお休みするそうなんです。
きっと色々あるんです。
しかしながら、辞めるとは言わない所があの子らしいというかなんと言うか、昔いた渋谷ハチ公も同じようなこと言ってたような、コレはアイツ等が役者復帰を果たすのが先か9-Statesが無くなるのが先か見ものですね。

そんな訳で、突然ですが、無くなるという意味について考えてみようじゃありませんか。
つまり、何をもって9-Statesと言うのかを考えてみました。
人数ですかね? そもそも、旗揚げメンバーなんて、ほぼほぼいない訳で、初期メンバーが全ていなくなったら9-Statesではなくなるのか、いや、そしたらモーニング娘だって、意外と早い段階でモーニング娘ではなくなってる訳で、どこからが9-Statesでどこからがモーニング娘なのか分からなくなってしまいました。

まさに「テセウスの船」状態ですね。
知らない人はググってください、最近は分からないことは何でもネットが教えてくれます。

でもね、それって本当に正しいのかどうか分からなかったりするんですよね。
誰かが勝手に載せてる事だってあるだろうし、ちゃんと疑ってくださいね。
でも、沢山の人がそれが正しいって言ったらそれが正解になったりもするんですよね。

そんな多数決で作られた正解を否定してやろうと思って描いた「世迷子とカンタータ」思う存分、世迷い言を謳ってやりました。
カンタータはイタリア語で「独唱・重唱・合唱」みたいな意味を持つそうです、オイラからしてみたら唄ってことです。

多くの人の信念が見え隠れした作品になったのではないかと思っています。
この作品に関わってくれた全ての人に感謝です。

いつも思います。
稽古が終了し公演が始まろうとする時に、もう少し、この作品を作り続けたかったなって。
きっとね、ギリギリになって、公演が1週間先に延びたとしても、1週間後には同じことを思うと思いますが。

ある意味、締め切りがないとオイラの作品は世に生まれないのかもしれませんね。

終わりが見えると遠回りをしたくなるような素敵な座組でした。

皆。お疲れさま。またね。

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