
メンバーの中には、
“カオス”なんて名前を背負っているくせに、
誰よりも場の空気を整えてしまう男がいます。


浜田カオス。
名前の響きとは裏腹に、
彼は規律を誰よりも丁寧に扱う。
その矛盾が、稽古場の温度をそっと落ち着かせてくれます。


混沌を名乗りながら、
誰よりも“秩序”の匂いを知っている――そんな“漢”なのです。
どれだけ稽古場が揺れたとしても大丈夫。
浜田君が静かに呼吸を整えてくれます。
オイラがブレブレでも、
彼がいるおかげで皆が船酔いになることはありません。


20年以上、ウチの船が沈まなかったのは、
きっと彼がいるからなのかもしれませんね。
縁の下の力持ちであり、スーパーマンです。


それに実は、芝居はうちで一番、基本に忠実なのです。
笑っているのに、どこか寂しい。
明るいのに、どこか影がある。
その“矛盾”を、浜田君は言葉ではなく、
立ち姿やまばたきの間にそっと忍ばせてくれます。


長年の積み重ねが生み出した、
静かな非言語コミュニケーションです。
個性的な芝居をする人ほど、
実は一番“普通”を大切にしているものなのです。


そんな浜田君に今回演じてもらったのは、
定時制クラス副担任の小林先生。
本人は本気でこう思っています。
自分は生徒から慕われていて、教師という職業は天職だと。
ただ現実は、生徒からは軽く扱われ、
山崎からは「向いてない」「やめちまえ〜い」と言われる始末。
まさにカオスです。
自分では“ちゃんとしてるつもり”なのに、
周りからは“ズレてる人”として扱われる。


今回のテーマでもある、
“当たり前のズレ”
“自己認識と他者認識のギャップ”を、
混沌を名乗る男が、
堂々と、柔らかく、
人間味を持って体現してくれました。


-
世界は平等に不平等にできている
記事がありません