
どうして、ぼくらは、
“新しい物語”を欲しがってしまうのだろう?
『おとぎばなし』は、
どこかの誰かの人生を覗き見してしまう、
現代の“おとぎ話”のような日常を、
スーパーミュージカル調で
そっと世界を立ち上げたようなポップナンバーです。
そしてこの曲には、太陽の創作に自然と流れている
太陽ポップ法が息づいています。
太陽ポップ法とは、
軽やかに笑いながら、胸の奥の本音がふっと揺れる呼吸のこと。
痛みも皮肉も、やわらかいリズムに乗せてしまう——
そんな太陽らしい温度を持った表現です。
SNSの向こう側で揺れる誰かの本音、
フィルター越しに見える“おとぎばなし”みたいな人生。
その覗き見の感覚を、
ミュージカルのワンシーンのように立ち上げました。
そして2月末には、
ナインステイツの新作舞台『アイロニーの丘』が
下北沢駅前劇場で上演されます。
“皮肉”と“希望”をテーマにしたこの舞台とも、
どこか響き合う一曲になりました。
それでは、お聴きください。
↓音楽の再生はコチラ↓
『おとぎばなし』
中村太陽
朝のホームに駆け込んで
誰かの空気とすれ違う
スマホの光に吸い込まれ
今日のニュースを swipe swipe
みんながそれぞれ旗掲げ
あっちこっちで
パタパタ バチバチ
他人の人生 童話みたいで面白い?
他人の戯言 フィルター越しだし、痛くない
他人の行動 愉快に見えたら、笑っちゃおう
いつも いっつも
他人事だと割り切る癖が
自分だけは 特別だって 種を蒔く
誰かと誰かが「ウィンウィン」ならさ
どこかで誰かが「ロスロス」かもね
ねぇ、君は 安全なままで
ねぇ、何を 覗くんだい?
傲慢の極みを知ってるかい?
ちょっとだけなら 無問題(モウマンタイ)
この世はどこまで おとぎばなし?
誰かの言葉を借りちゃって
誰かの心を傷つけた
間違いだったと気づいても
深呼吸して reset reset
容量を空けたストレージ
あっちゃこっちゃで
サヨナラ バイバイ
誰かのために怒ったフリして
誰かのために笑ったフリして
あの時のキミはどこいった?
いつも いっつも
忘れたフリしてごまかす癖が
自分は 関係ないって 花咲かす
気づけば誰もが 何かを演じて
終わったとたんに 投げ捨てるんだ
ねぇ、君は 作った本音で
ねぇ、何を 語るんだい?
傲慢の極みを知ってるかい?
ちょっとだけなら It’s all right
この世はどこまで おとぎばなし?
枯れ木に花を咲かせましょう
ちょっとだけなら 無問題(モウマンタイ)?
ちょっとだけなら It’s all right?
ちょっとだけって なんだろうね?
誰かの物語に迷い込みそうな時、
この曲があなた自身のページをそっと照らしますように。
それではまた。