その仲間が教えてくれたことが事実かどうかも怪しいからです。

だって、覚えていたとしても、ソイツの記憶も“曖昧”だからね。

しかも、
その人の主観がしっかり入ってくるからね。

つまり、
過去のオイラが本当に何を思っていたのかなんて、他人には、わかるはずがないのです。

だって、
当人のオイラだってわからないのだから。

もはや、
過去のオイラは他人のようです。

でもね、
その作品を作ろうと思ったのも、
作り上げたのも、当時のオイラであることは間違いないのです。

しかし、
今のオイラが当時の台本を読むと、なぜそんなことを書いたのか、わかりません。

おそらく、こうだろうな。

なんて推測する有様です。

もしかすると、手を抜いたのかもしれません。
もしかすると、どこかで諦めたのかもしれません。
酷い奴です、考えられません。

でもね、
もしかすると、最後まで本気だったのかもしれません。

だとしたら、少しだけ寂しかったりもするのです。どれだけ本気で思っていたことだって、いつかは忘れてしまう。

記憶は保存じゃなくて“更新”であり、本気の“熱”が継続することはありません。

その瞬間は燃えていたハズでも、炎なんてのは跡形もなくふっと消えてしまうのです。

こんな時は……

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