中村太陽

Aruarian Dance/Nujabes

Nujabes は、よく造語を使います。
そもそも言葉なんて、誰かが勝手に決めた“記号”の寄せ集めでしかありません。

だからこそ、彼はそれをわがままに、自分が美しいと思う響きのままに並べたのかもしれませんね。

星と星を勝手につないで星座を作った昔の人のように、意味よりも“感性”を優先してしまう。
そこにある物語なんて後付けなのです。

“Aruarian” という言葉も、辞書には載っていないのに、なぜか夜の空気にすっと馴染む気がします。

意味が決まっていないからこそ、聴くたびに違う景色を見せてくれる、そんな不思議な言葉。

夜道でふと空を見上げたとき、この曲に包まれたら、自分の輪郭が少しだけゆるんで、世界の境目が曖昧になる気がします。

“ただ在る”ということが、こんなにも自由なんだと教えてくれる曲です。


松本定規

夜に太陽/鶴

「月のひかり」と「太陽」をテーマに、決して振り向いてくれない相手への届かない切ない想いを月になぞらえて歌い上げた名曲です。
この曲はずっと紹介したかったけど、なかなかテーマに合わなくて機会を逃してきました。
やっと紹介できる時がきたなぁと思っています。
自分としては鶴の曲の中でもかなり上位の名曲だと思っています。
とは言っても「鶴」自体があまり知られていないんですよね。
知られていない事が不思議なくらいキャッチーでいいが曲多いので「鶴」ぜひ聴いてみて欲しいです。


吉﨑崇二

Fool On The Planet (青く揺れる惑星に立って)/TM NETWORK

今月のテーマは「夜空」ということで、満を持して紹介したいと思います。TM NETWORKの「Fool On The Planet」です。「夜空」と聞いて、かなり多くの曲が頭に浮かびましたが、僕にとってこれ以上の曲は多分ないと思います。このノスタルジックでジュブナイルな世界観が、夏の夜空を感じさせてくれます。というのも、ちょうど中学生だった頃、夏の海辺で星空を見つめながら、仲間たちとこの曲を歌っていた思い出があります。その記憶も重なって、聴くたびに、今にも夜空の星を掴んでしまいそうになる、そんな曲です。


夜空というテーマは、
星の数よりも、
そこに浮かぶ“それぞれの物語”の方がずっと多いのかもしれません。

誰かの願いごとが消えていく夜もあれば、
誰かの沈黙だけが残る夜もある。
それでも夜空は、今日も勝手に広がって、
何も言わずに、誰かの一日を包んでいきます。

今月の“夜空のわがまま”が、
あなたの夜に少しでも似合えば嬉しいです。

それでは、また来月の「ぼくらのおんがく」でお会いしましょう。

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