
今回最年少のリンリン。
なんと二十代前半です。

9-Statesの平均年齢が45歳ですから、
もう娘のような存在と言ってもいいでしょう。
でも、ただ若いだけではありません。
リンリンは芝居に貪欲で、いわゆる意識高い系。
そして、ちゃんと負けん気が強くて、生意気でもあります。
だって、物おじしないんだもん。

あの年齢で、この座組に混ざって、
堂々と芝居に向かっていけるのは本当にすごいの一言です。
むしろ、一歩も引かないのがリンリンなのかもしれません。
“若さ”よりも“覚悟”の方が勝っているタイプです。
オジサン役者にも負けず劣らず、
芝居を愛しているのが伝わってきます。

技術が高く、演技の土台がすでに出来上がっている。
若さゆえの勢いと、しっかりした基礎が同居していて、
そのバランスが“リンリンらしさ”として舞台の上で光っていました。

リンリンが演じてくれたのは、
友達に裏切られ、SNSでさらし者にされてしまった元引きこもりの生徒・江崎。
定時制にやってきたものの、
周りは全員“敵”だと思い込んでいる。
その警戒心と孤独が、前半の江崎の大きな軸になっていました。

物語の前半は、
江崎がどのように皆に打ち解けていくのか。
その揺れがキーになっていましたね。
リンリンの持つ負けん気や、物おじしない強さが、
江崎の“心の壁”とぶつかりながらも、
少しずつほぐれていく過程に自然に滲んでいて、
とても説得力がありました。

なんと言っても、ぼく達の娘ですからね。
これからの小劇場界を、
あのまっすぐな強さで引っ張っていってほしいもんです。
ぼくらも便乗させてください。
そんな願いを込めています。
