
カオリンは活発で、よく笑い、よく動く。
その明るさの奥に、とても繊細な役作りをする人です。


屈託のない笑顔と、真っ直ぐな芝居。
その両方が舞台の上で自然に混ざり合って、
カオリンにしか出せない“温度”が生まれていました。


台詞のリズムがとにかく心地いいのです。
言葉がスッと耳に入ってきて、
そのまま感情の流れに乗せられてしまうような、気持ちのいい芝居。


明るさと繊細さ。
そのどちらも嘘がなく、どちらも本物で、
カオリンという役者の魅力がまっすぐ立ち上がっていました。


今回の役は、前回公演『アルカの板』から続投となる、
漁師のまひろが定時制に通っているという設定でした。


茶目っ気があって、明るくて、
でも根っこはカオリンと同じように真っ直ぐなまひろ。
その“まひろらしさ”を、今回も自然に体現してくれました。


クラスメイトを紹介するシーンでは、
茶目っ気たっぷりに、そしてとても分かりやすく、
まひろの“人の良さ”がそのまま滲み出る紹介をしてくれました。


そして何より、
江崎との関係性がどのように変化していくのか——
その揺れが物語のキーになっていましたね。


最後まで、カオリンの明るさが作品を軽やかに照らしてくれていました。
また次の舞台で、あのまっすぐな光に出会えるのが楽しみです。
