④ミッドポイント 最初の山場。

病院でマリソンの夫・トミーの見舞いをしているオットーは、彼が無事であることを知り、トミーの娘たちのおもりをしています。

オットーが子供たちに本を読み聞かせしていると、病院を訪問していたピエロが現れ、子供たちの前で手品を披露します。

その際、ピエロがオットーに手品をするのに硬貨を貸してほしいと頼みます。オットーは渋々大事な硬貨を渡しますが、ピエロはその硬貨を別の硬貨にすり替えてオットーに返したことで、冗談が通じないオットーは激怒。ついにはピエロをぶん殴ってしまうのでした。

大惨事となったオットーたちですが、その後、オットーたちが倉庫に戻ると、そこで凍えそうな野良猫を見つけ、近所の男性(ジミー)がその猫を持ち帰ることになります。

その後、駅のホームで、自ら命を絶とうとするオットーですが、偶然ホームから落下しかけた他人を助けてしまい、死ねないどころか、その行動で英雄として扱われてしまいます。

なかなか死ねないオットーが自宅に戻ると、今度はマリソンから子供たちの絵をプレゼントされます。

そこに近所の男性(ジミー)が現れ、猫アレルギーのため野良猫を飼えないことをオットーに伝えます。

オットーは墓場で妻ソーニャに「まだそっちに行けない」と報告し、猫を飼う決意をします。この決意は、オットーがこれまで考えていた自分の終わりに対する考え方を変え、新たな生きがいを見出す瞬間となります。

猫を飼うことになったオットーは、これまで死ぬことを目的としていましたが、生きることを決めるという重要な心境の変化を迎えます。感動のミッドポイントです。

このシークエンスでは、トラブルや誤解を通じても人とのつながりがオットーの心を変えていき、彼の生きる意志を強めるプロセスが描かれています。

⑤不穏から絶望へ

その後、オットーの自宅の前で、彼がかつて教師をしていた妻ソーニャの生徒だったマルコムという若者がチラシを投函するところから始まります。

オットーは文句を言おうとしますが、マルコムとの出会いが新たな展開を迎えます。

一方、マリソン夫婦の家では、退院した夫のトミーが娘たちとプロレスごっこをして楽しんでいます。

そんな中、オットーはマリソンの運転練習に付き合うことになりますが、マリソンの運転は下手で、道中でクラクションを鳴らされると焦燥します。

しかし、オットーはマリソンを叱咤しながらも運転を教え、彼女がうまく運転できるようになる過程を見守るのでした。

その後、カフェで寛ぐオットーとマリソン。

ここは「妻が好きだった店だ」と話すと、そこから昔話を始めます。

素晴らしい教師だったソーニャの話や、かつての友人ルーベンとのエピソードが語られると、オットーとルーベンは町内会の役員として協力し、ルールと秩序の確立に努めていましたが、ある時、オットーに代わって会長を務めるという出来事があり、そこから関係が疎遠になったことが分かります。

そんな中、マリソンから「子供は作らなかったの?」と訊かれたオットーは、その質問が心に重くのしかかります。

家に帰ると、オットーはマリソンから子供の世話を頼まれ、指定された時間に子供たちを寝かせるようにお願いされます。

オットーは、子供たちと過ごし、不意に修士の卒業証書を見つけます。

マリソンが帰宅すると、オットーが寝ていることに安心し、台所を見ると食器洗い機が直っていることに驚きます。

その後、マリソンとジミーが路上で話している中で、インフルエンサーの女子が駅のホームでの人命救助について取材に来ます。

その出来事を秘密にしていたオットーは、慌てて身を隠そうとしますが、未だ妻の死から立ち直れていないオットーを不憫に思ったマリソンは、自宅にあったソーニャの服の片付けを提案し、「ソーニャを忘れなさい」と進言しますが、オットーは「彼女は私の全てだ!」と強く反発すると、これまでとても仲良くしていたマリソンと仲違いしてしまいます。

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