⑥再び仲間たちとの繋がりによって1つに。

その夜、ソーニャが妊娠していた時の思い出が頭をよぎると、再び死を決意したオットーが銃を手に取り、トリガーを引こうとした、その時でした。

憔悴したマルコムが訪れ、家に泊めてもらいたいと頼みに来ます。

訊くところによると、彼は父親からジャンダー問題で勘当され、家を追い出されたとのことでした。

この出来事により、またも死ねない状況に陥ったオットー。

翌朝、マルコムが朝食を作り、会話することで改心すると、その後、オットーが近隣を見回りしていた時でした。ルーベンが施設に入る話を耳にします。なんとアニタが悪徳な不動産業者に騙され、土地を引き払おうとしているというのです。

この時、ジミーからアニータはパーキンソン病だと聞かされたオットーは、意を決し、険悪な関係になっていたマリソルのもとへ向かうと、悪徳不動産業者からルーベンとアニタを救いたいと思いを伝えます。

そんな思いに胸を打たれたマリソンは、オットーに協力することを誓い、住民は再び一つなることを決心します。

⑦クライマックス

過去を振り返るオットーは、初めてのバカンスでのバス事故、その際のブレーキの不具合、ソーニャの体が麻痺し、バリアフリーが行き届かない環境での苦労、そして自治会会長を下されたエピソードなどが語られます。

ソーニャは「生きることが大切だ」という言葉を残し、半年後には癌で亡くなりますが、彼女の言葉はオットーに生きる理由を与え続けていました。

アニタを騙して家を引き払ってもらうとする不動産業者が、ルーベンは「誰が面倒を見るんだ?」と脅されます。

しかし、この状況を目の当たりにしたインフルエンサーの女子が、スマートフォンを使って不正をSNSで暴露し、拡散します。

これにより、地域の人々が一丸となって、不動産業者の計画を阻止しました。

写真を撮ることで、業者の計画を公にし、最終的には近所のジミーがルーベンとアニタの面倒を見ることを約束し、二人が引き続き自宅に住めるようになります。

この出来事をきっかけに、ルーベンとオットーは長年のわだかまりが解消され、二人の間に和解の兆しが見え始めます。

その後、家の前での取材を受ける住民たちの様子が描かれ、オットーが野良猫と仲良くしますが、しかし、オットーが突然倒れて、救急車に運ばれます。

時間が経過し、病院で目を覚ますオットーのもとにマリソンが見舞いに来ます。

オットーは肥大型心筋症と診断されると、「ハートが大きい」という症状を、笑いを交えて受け止めるのでした。

⑧エピローグ

その後、マリソンは出産し、相変わらずオットーを困らせますが、病院での出来事やその後の日常生活の中で、住民たちはとても楽しそうに生活しています。

猫に餌をあげるオットーの日常やマリソン一家がソーニャの墓に花を手向けるなど、オットーと周囲の人々との関係が家族のような絆で結ばれていることが分かります。

そんな中、オットーの自宅でのシーンでは、以前自殺をしようとした際にできた天井の傷も修復され、ソーニャの荷物を捨てる別れの瞬間が感動的に描かれます。

オットーが自宅で心臓の音に耳を傾けながら遺言を書き、終活を始める場面から始まります。

時間が経過し、冬になります。

近所のコミュニティが高齢化していく中で、住民同士の絆が強まる様子が描かれる一方、雪かきをしていないオットーの様子に、マリソンとジミーが気づきますが、その頃、落ちていた硬貨が、オットーの死を間接的に表現してくれていました。

その後、オットーと妻ソーニャが眠る墓地で、マリソン一家を含む近所の人々が集まり、手を合わせて祈ります。

このシーンによって、オットーが生前築いた関係が、彼の死後も人々の心に深く刻まれ、コミュニティ内で彼の記憶が引き継がれていくことを象徴しています。

終活を通じて、オットーは自身の人生を振り返り、周囲の人々への感謝と未来への願いを残すことで、穏やかに人生の幕を閉じます。


以上です。

次は、展開をサラサラっと簡単にして、感想的なものを入れて投稿したいと思います。
まだまだ実験的な記事ですが、よければ応援してください。
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ネタバレごめんくださいでした。

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